日本人のレベルの低さの根本原因と解決法

三島由紀夫の呪い

コロナ騒動で迷惑なガセネタの色即是空が空即是色を起こし、どこの店行ってもトイレットペーパーが無くて困ってしまう今日この頃。日本人のレベルの低さが話題に。
一斉休校でわかった日本人のレベルの低さ(ニューズウィーク日本版)

行政も国民も、自分のことしかアタマになく、子どもらが教育を受けれない事の重大さを認識出来ていない、と。
言わんとしてる事は分かるが、今のこの国の状況で、個々人が努力、改心しようとしたところで、あるいは道徳教育をやっても、レベル向上は”絶対に無理”である。なぜなら、根本原因は日本国の設計書、法制度にあるのだから。

文明のステージ論

日本の法制度がおかしいというのは、自決前に三島由紀夫が指摘してた事。

僕はそういうことは大嫌いなんです

三島由紀夫未公開インタビュー 告白 TBSヴィンテージクラシックス編より

インテリのことですけど、つまり、なぜ憲法が偽善かというのは、僕はほかの新聞にも書きましたけど、ヤミ食糧取締法というのが戦後にあったんです。
そして、その法律のとおりにしていると死んじゃうんです。
ある裁判官がその法律を一生懸命守っていたら、栄養失調で死んじゃったんですよ。
それで新聞にでかでか出たんです。
日本中全部でその法律を破っていたんです。
ブラックマーケットからおイモを担いで生きていたんですよ。
人間が生きるためには、その法律を破らなければならなかったんです。
法律か死かという問題は、ソクラテス以来の一番の大きな問題です。
法に従うか死ぬかということは、僕は人間社会の一番本質的な問題だと思うんです。
そうすると、日本の憲法を本当に文字どおりに理解すれば、日本人は絶対に死ぬほかないんです。
つまり、自衛隊なんてあってはいけないんです。
警察でもあってはいけないかもしれません。
日本中、完全なオープンカントリーで、何もなきゃ、なくてはいけないんです。
つまり、日本で今やっていることは全部憲法違反です。
僕はそう思いますよ。
それをみんな現実として認めていますけど、政府のやっていることも、誰のやっていることも憲法違反です。
ですから、死なないために我々は憲法を裏切っているわけですよ。
そうすると、ヤミ取締法と同じで、法律というものがモラルをだんだんにむしばんでいくんです。
我々は死ぬのは嫌だから、仕方がないから抜け道で生きていくんだ。
それはソクラテスの死と反対でしょう。
ソクラテスのような死に方をしたのがその裁判官で、偉い人ですね。
だけど、人間はみんなそうやって死ぬわけにいかないんです。
生きなきゃならない。
だから、今の憲法では、僕は正当防衛理論が成り立つと思うんですよ。
死なないために今の憲法の字句をうまくごまかして自衛隊を持ち、いろんなことをやって日本は存立しているんですね。
日本はそういう形で何とか形をつけているんです。
でも、それはいけないことだと僕は思うんですよ。人間のモラルをむしばむんです。
理想は理想で、僕は立派だと思う。僕は、憲法九条というのが全部いけないと言っているんじゃないんです。
つまり、人類が戦争をしないということは立派なことです。
平和を守るということは立派なことです。ですが、第二項がいけないでしょう。
第二項がアメリカ占領軍が念押しの規定をしているんですよ。
念押しをしているのを日本の変な学者が逆解釈して、自衛隊を認めているわけでしょう。
そういうようなことをやって、日本人は二十何年間、ごまかしごまかし生きてきた。
これから先もまたごまかして生きていこうと思っているのが自民党の政府ですね。
僕はそういうことは大嫌いなんです。
人間がごまかしてそうやって生きていくというのに耐えられない。
本当に嫌いですね。
それだけのことです。
それはモラルの根底的なところで、どこかでごまかす。
そういう法律があるにもかかわらず、人間はこういうことをやっている。
例えば、独占資本主義排撃、何々排撃と言いながら、ソニーのテープレコーダーを使っているでしょう。
そういうふうな形でみんなむしばまれていくでしょう。
そして、みんな、まあまあ、いいや、ご飯を食べて生きて、月給も上がったと喜んでいるでしょう。みんな人生を楽しんでいるでしょう。
僕、そういうことはみんな嫌いなんです。ちゃんと楽しむべき理由があって、楽しむことがジャスティファイされて、そして生きているならいいですよね。

ミシマは現人神の復活と憲法改正を訴え、自決した。
そして50年ほど経ち、彼の主張どおり、日本人のモラルは蝕まれた。人は、言ってる事とやってる事をバラバラにしてしまうと、だんだんおかしくなってゆく。

現在。自民党は懐古主義的憲法改正を叫ぶが、時既に遅し。世界の状況は変わってしまった。もはや世界覇権国の米国人ですら、中東のちょっとした戦争にすら、ヤル気を失った。ジョンウン君はミサイルを飛ばすが、国民の一部には、あの国の建国の真相まで、バレてしまっている。これまでの戦争が全てヤラセだったことも。当時とは事情が全く変わってしまったのである。

そして、憲法と法律の矛盾だけが残った。

ところで自民党は9条だけイジればいいものを、憲法改正案には、官僚たちの違法行為(国家公務員法)の正当化を、コッソリ混ぜ込んである。どうせ官僚が書いてるのだ。こんなものクソだ。

公務員が公費で交尾の為、15%消費増税が必要デス!

では、どうすればいいか?ウルトラCの攻略法を提示すれば、まず、違法状態にある法律の全廃と、官僚機構の解体。刑法・民法は自力救済の復讐法と慣習ベースの判例法にする。

そして問題の9条。要は、自衛隊が”国家の戦力”だから、9条に抵触してしまうのである。どうするか?自衛隊・警察・ヤクザ組織までも一気にまとめてしまって、”民間の任侠団体”「自警団」にすればいいのだ。カネのかかるミサイルとかバカデカい武器なんて、無駄だから要らない。隊員も、参加したい者がやればいい。税金を節約出来る。で、教育。学校では、子どもたちに、剣術と合気道を教える。この辺はミシマの文化防衛論に近い。他国は武士の国に対して下手な事は出来なくなる。復讐がおっとろしくて、侵略出来なくなる。

ちなみに憲法の”国民の3大義務”は、先天的に無効なので、削除する。そもそも憲法とは、”国民から国家への命令書”である。義務なんてハナから論理的に無効なのだから、削除するのに投票なんて要らない。

話を戻し、日本人の道徳レベルが下がってしまった理由は、行政ぐるみで規範破りを続けたせいで、日本人全体のモラルが蝕まれてしまったのである。
もはや戦後の自由民主主義憲法は世界標準になってしまったので変えれないし、戦前憲法の現人神はいない。ミシマが自決で結論を出してしまった。もう過去には戻れない。絶対に。