ポストモダンのススメ

前回の内容で問題となった、余剰の解決策を思索してみます。

現在、米ドル、円、ユーロで大規模な金融緩和が行われて、お金と商品の供給は山ほどあるのですが、結局のところ、それに見合った需要が喚起されない限り実体経済は上向かないので、そのうち破たんする(もう破綻しているのかもしれない)といった状況にあります。
その問題を御破算するために、最大の需要を喚起するものとして戦争(スクラップアンドビルド)が起きるのであり、これは歴史上、人間界において、経済が破たんすれば必ず繰り返す自然法則であり宿命である。そして、それは近々世界のどこかで起きるんじゃないか?という事を、前回の中で述べました。

ここまでが副島氏の著作から得られた情報で、そのスクラップアンドビルドのための戦争の回避策として、ポストモダン社会への移行方法を考察してみたのが、今回の記事です。
(私は、リバータリアンが多数派になったとき、ポストモダン社会に移行するんじゃないか、と考えています。)

一応、この記事には社会貢献的な内容を含みます。(なんと、戦争抑止の効果がありますから)
が、実は私はそんな社会貢献にはまったく関心がございません。

下記に書かれた内容を「使えるぞ」と思って著作物に発展させたり、アイデアを具現化したい、という方は、忘れずに、必ず、私にお金をお支払い下さいね!

(ただし、この思索の内容がうまく行くかかどうか、に関しては、私は一切責任取りません。勝手に、「勝てるぞ」と思い込んでるギャンブルみたいなもんです。)

ポストモダンの前提知識

昔、学生時代に「構造と力-記号論を超えて」(浅田彰著、勁草書房 1983/9/10)という哲学?の本を読んだことがあるのですが、その中で語られていた内容をベースに、説明します。

「構造と力」は80年代に出版され、思想書としては分かりやすくまとめられていて、当時爆発的に売れた本なのですが、私は結局のところ、ポストモダンについて筆者が何を言いたいのか、さっぱり理解出来ませんでした。

で、その本の内容を要約してみます。
私が、その本の挿し絵を思い出しながら描いた、下の汚い手書きの図をよく見て下さい。
図解

この本で浅田氏が伝えていることは、社会制度?の変遷として、過去はプレモダンの社会、現在はモダン、将来的にはポストモダンの社会になるであろう、という事。

この3つの形態について、順を追って解説しましょう。

プレモダン

これは絶対王政の政治体制や、金本位制の金融体制を想像するとわかりやすいでしょう。
昔は王様や皇帝の権力というものは絶対的で、毎年決められた期限に年貢を献上しなければならないし、刃向う者どもは容赦なく屠られてしまいました。
また、お金というものは実際に金や銀で出来ていたり、紙幣も、そのもの自体が価値を持つ「金」と引き換えられる(実際はそうなってなかったかもしれませんが、建前上は)価値の裏付けがあった訳です。

モダン

これは、資本主義経済を想像しましょう。
図はクラインの壺(もどき)で、(3次元ではあり得ないことですが)循環構造となっています。
たとえば、あなたが個人商店を開こうとしたとき、手持ちのお金か、金融機関から融資を受けるかして(資本)、店舗や商品など、商売に必要なものを揃えます(材・商品)。
そして商品に利益を上乗せしてお客さんに売るわけですが、ここで、商品が思惑通り売れて、資本を上回るお金が回収できるという保証はどこにも無い訳です。
むしろ、営業に失敗して全く売れず、借金だけが残るリスクもあります。
(こう考えれば、リアルビジネスもFXもカジノゲームも何ら本質に変わりはない。すべては先の保証のない博打。)
で、先の見えない資本投下は「命がけの跳躍」(図では、壺の上側の取っ手みたいな部分へ上がること?うまく行けば利益が加算されて落ちてくる)であり、このような命がけの博打を生活のために繰り返し行わなければならない現代人は、「不幸な道化」である、と述べています。

ポストモダン

ポストモダン社会は、個人と個人が駄洒落なんかで「面白けりゃいーや」的に、好き勝手繋がって、財や商品を交換しあうという社会で、何やら自由に溢れた、パラダイス的な世界を記述されてますが、読んだ当初は何のことやら理解不能でした。
私は、この図だけ見ると、原始時代に遡って個人と個人が物物交換するのとどんな違いがあるの?と、思ってたのですが。
また、理想としてのポストモダン社会が語られているものの、それをどのような方法で実現するのかについては、この本では全く記述がなされておらず、早くポストモダン時代が来ればいいな、という希望を述べているだけであったのです。

結局、ポストモダンって何?

上記の分類は例えだけを聞くと、(プレモダンとモダンは)なるほど分かりやすいといえば分かりやすいのですが、筆者も述べてますが、この3つの類型は、かなり暴力的な単純化を行っています。

プレモダンに分類した金本位制が終わったのは、資本主義経済が始まってからかなり経った70年代ニクソンショックの時だし、現代でも、市民には国家という縛りがあるし、税金という年貢が存在しています。
上記の社会構造が入り乱れて存在している、というのが実情だろうと思われるのですが、そんな細かいことはどうでも良いのです。
細部を語っているとキリがないので、暴力的に単純化しないと前に進めない。

で、ポストモダンについてですが、インターネットの登場で、チャットや掲示板なんかで見ず知らずの個人と個人が意見を交換したり、出会いサイトで男女が繋がったり、個人が情報起業したりする、という現象が始まったわけです。

で、私はインターネットが浅田氏の言うポストモダンなのかな?でも社会体制を根底から覆すほどのもんじゃねぇな、と思っておりました。

ところが、ビットコインなどの仮想通貨の登場と、それが既存の貨幣に換わり、ネット上での経済圏を作り上げる事で、一気にポストモダンに向かう可能性があるのじゃないか、と考えたワケです。
つまりは国境や通貨の縛りがなく、法人か個人かも関係なく、直に情報や財のやりとりを自由に出来る、という社会です。

要は、ポストモダンに移行出来なかったのは、中央銀行が発行する、現代の貨幣制度が足かせになってた、と思ったわけ。

ビットコインなどの仮想通貨って何?という方は、このサイトに私が大雑把に解説したので、読んでみて下さい。
(もう私所有のサイトではないのですが)

私が重要だと考えるのは、将来の希望としてのポストモダン社会にどのような効用があって、そこにメリットがある場合、モダンからポストモダンへ具体的にどう移行させるか、という事です。

次は、この点について考察してみたいと思います。

ポストモダンの効用

私が権力者、政治家、有能なビジネスマンの方々に伝えたいのが(どうせこんなブログ読まないだろうけど)、このポストモダン社会の効用です。

爆発的な需要と、無限の商品供給

仮想通貨で一般的な商品を国際で商売しても良いのですが、これでは需要と供給に限界があります。

で、爆発的に需要と供給を増やすには、デジタル書籍、音楽、ゲームといった、デジタルコンテンツがメインになりますね。
まず、デジタルコンテンツはいくら作ろうが、原材料というものがありませんから、物理的な壁というものがありません。
無限にコピーが可能ですから。
日本にはマンガやゲームといった競争力のある既存コンテンツが大量にありますから、これらのコンテンツをジオ・ターゲティングさせて、自動で各国語に翻訳するシステムを作り出せば良い訳です。

また、個人が己のスキルを世界に個人売買すれば、超ローコストで起業も可能だし、農業生産者が直に世界に向けて農作物を売る、といった事も考えられます。そうなると、比較的小規模な輸送業者も、新たな仕事を得られるかもしれない。

で、上記の説明によって、デジタルコンテンツの供給には限界が無い、ということが理解できると思いますが、問題は、どうやって需要を爆発的に喚起するかです。
1つの例として、ODAのような形で、後進国にスマホやタブレットのようなデバイスをばら撒き、使い方を教えます。

で、例として、アフリカ奥地で、タブレットを使える状態にして配布したとします。
現地の人が、無料でマンガが読めるけど、面白いのは分かったが、続きを読むにはお金を払わなきゃいけない、って事で検索すると、ネット上で稼ぐことが可能である事を知ります。

で、何かのスキルを持ってる人は、それを商材にしてビジネスを始めます。

今まで世に出てこなかった奥義的なものを、高額セミナーで売り出す人も出てくるかもしれない。
アフリカで狩猟生活してる人は視力が滅茶苦茶良いらしいから、「あなたの視力を3.0に上げるセミナー」だとか、
「時速80キロで走るインパルをやり1本で必ず仕留める方法」だとか、「中国奥地で伝わる世界最強の拳法を伝授」だとか。
で、ネット上でお金を稼げるようになった人が増えると、次々と消費者になってくれる。
ということで、雇用の問題を、ある程度放置することが出来るようになる。

ただ、そう上手くいけばいいけど、ある程度は、教育だとか援助は初期投資してやらなきゃいけないだろう。

でも、インフラだとか、大きなモノを政府規模で面倒見れば、あとは民間に任せとけば、何とかやってくれるんじゃないの?

また、既存の先進国や新興国では、課金型ソーシャルゲームやオンラインカジノ、FXの規制を緩めて、各国業界の相互乗り入れも可能にし、ユーザーに仮想通貨で遊んでもらう、といった方法も考えられます。

金融緩和でジャブジャブになった貨幣を逃がす

要は、金融緩和で余った既存貨幣を、爆発的な需要を作った仮想通貨の経済圏に、ガンガンぶち込んで、消してしまうのです。

仮想通貨は国単位で政府が仮想通貨を作ってもよいし、共通の価値で利用しても良いのですが、実際は国単位で収入が必要ですから、国単位で作っちゃいましょう。

利用者が取引する度に、税として手数料を徴収します。
単価は小さいですが、利用者が増えるほど取引回数が爆発的に増える事が予想されますので、積もればかなりの税収アップになるんじゃないでしょうか?
しかも、税務手続が自動化されるんで、人件費が極端に削減できますし。

で、いっそのこと、全利用者にレバレッジ1倍の為替取引を、半ば強要しちまえばいい。
「今日、米ドルコインを幾ら使うとボーナス貰えますよ」とか、「ポンドを使うとマイレージ貰えますよ」とか、宝くじを濫発してもいいし、期限付きコインを割安で提供したり、民間でも政府がやってもいいんだけど、既存貨幣を仮想通貨に変換したり、他国の仮想通貨も使うように、どんどん煽ってやればいい。

世界中のみんながみんな、投資という認識もなく「今日はこの通貨が得だから」と日常的にFXをやって、各国国民が世界中の通貨を利用しまくるようにしてしまう。

既存貨幣に期限を付ける

仮想通貨がある程度一般化したら、いっそのこと、既存貨幣に利用期限を付けて、ぜーんぶ仮想通貨に移行させちゃいましょう。
期限内に使い切れなかったものは、自動で国庫に帰させます。
これまでじゃぶじゃぶ発行させた既存通貨を、一気に御破算出来ます。

情報弱者の淘汰

もちろん、このポストモダン時代でお金を稼いで生き残るには、個人の持つ情報分析力・頭脳(スキル)の勝負となるので、貧富の差はさらに激しく、激しく開くでしょう。

でも、それでいいんです。

敢えてそうさせる必要があります。
なんといっても、一定の人口の淘汰は、これまで戦争が担ってきた「自然法則」なのですから。

IT難民の人たちはどうすんの?と言われたら、そんなの相手にしなくて良いです。
例えば、預金はたんまり持ってるが新時代に対応できない方々には、期限内に有り金全部を消費して使い切ってもらっちゃいましょう。

そして、時代に取り残された情報弱者達は、あえて救わずに、無慈悲に放っておけば良い。

そのうち喰えなくなって、頭数も減ってゆくでしょう。

残酷なようですが、戦争による淘汰に比べれば、よっぽど平和的です。

なぜなら、生き延びようと思う人は、頭を使って生き延びる事が出来る。

すなわち、ポストモダン社会は、生き延びようと頑張る人の命まで突然奪うほどに無慈悲なシステムではない、という訳です。

で、上記が実現すれば、結果的に財政が健全化して、戦争によって需要を増やす、という事が回避できちゃう訳です。
(まぁ、全ての戦争が無くなるとは思えませんが、第3次世界大戦、みたいな大規模なものは抑止できるでしょう)

もう、疲れたのでやめます。後から加筆・訂正するかもしれません。

追伸

ポストモダンの発展形とその詳細を掲載。
米トランプ政権誕生後、世界は確実にこの方向に向かっている。
行く先を邪魔する者は、淘汰されてゆくだろう

世界支配は「サル山の法則」@リアルマネーオンラインゲーム

その学術的根拠

同時に、余剰の問題が永久に解決される仕組み

政治家と官僚が考えた政策が必ず失敗する理由と原理@リアルマネーオンラインゲーム

・・・
ノーベル平和賞を貰っていいレべルのアイデアと思うが?

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