ダ・ヴィンチ・コードに出てきた「最後の晩餐」の絵。
私がこの絵を最初に見たとき違和感を感じたのが、ナイフ。皆で最後のメシを喰ってるところに、なんて場違いなんだろう、と。
描かれている人物は、以下のように同定するのが通説である(向かって左から、顔の位置の順番に記す)。
- バルトロマイ – テーブルの左端、つまりイエスからもっとも離れた位置におり、イエスの言葉を聞き取ろうと立ち上がった様子に描かれている。
- 小ヤコブ – イエスと容貌が似ていたとされる使徒。左手をペトロの方へ伸ばしている。
- アンデレ – 両手を胸のあたりに上げ、驚きのポーズを示す。
- イスカリオテのユダ – イエスを裏切った代償としての銀貨30枚が入った金入れの袋を握るとされる。ただし、マタイによる福音書では、イエスを引き渡した後で銀貨を受け取ることになっていたが、レオナルドは、聖書にある「手で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る」の表現が難しかったためではないかと言われている。
- ペトロ – 身を乗り出し、イエスの隣に座るヨハネに何か耳打ちしている。
- ヨハネ – 十二使徒のうちもっとも年少で、聖書では「イエスの愛しておられた者がみ胸近く席についていた」と記されている。中性的顔立ちと『ダ・ヴィンチ・コード』の影響からか女性と思われがちでマグダラのマリアではないかという説が浮上したが、それはこの作品を問わずレオナルドに良く見られる画風である。(ヨハネによる福音書13章23節)
- イエス
- トマス – 大ヤコブの背後から顔を出しており、体部は画面ではほとんど見えない。右手の指を1本突き立てているのは、「裏切り者は1人だけですか」とイエスに問い掛けている姿と解釈されている。左手はよく見るとテーブルの上に置かれている。
- 大ヤコブ – 両手を広げ大袈裟な身振りをしている。
- フィリポ – 両手を胸にあて、イエスに訴えかけるような動作をしている。
- マタイ – テーブル右端のマタイ、タダイ、シモンの3名は互いに顔を見合わせ、「今、主は何とおっしゃったのか」と問い掛けている風情である。イエスから離れた位置に座る彼らにはイエスの言葉がはっきりと聞こえなかったのかもしれない。
- ユダ (タダイ)
- シモン
ナイフの形。食事で使うものには見えない。アーミーナイフ。
ナイフはペテロが握っていることになっている。
ダ・ヴィンチはこの手の形だけのスケッチを「わざわざ」残している。そこが逆に怪しい。
普通こういう持ち方するか?
誰かがペテロの腹にいきなりナイフを繰り出した。ペテロは更なる攻撃を避けるため、その手を掴んだように見える。腹を一瞬で掻っ捌かれた。
「なんとむごたらしい事をするのですか!」
なぜか同じ皿に手を付けようとする主イエスと、イスカリオテのユダ。
「何事だ?ワシは知らんぞ」
「おぬし、何者だ!?」
「さぁ?」
「これだよ!」
この人物、男か女か?
オトコだった。
「最後の晩餐」で、女性に見えるヨハネはマリア。両手を机に出している。しかし一人だけとは限らない。手が2本だけとも限らない。
「貰うもんは貰ってくよ」
LOL