働けども働けども
英国政府はコロナ対策で、ベーシックインカムも検討するらしい。
英首相 ベーシック・インカム検討の考え 感染拡大の景気対策で
NHKWEB2020年3月19日イギリスのジョンソン首相は18日、国が無条件で国民に一定額を支給し、最低限の所得を保障する「ユニバーサル・ベーシック・インカム」を導入する可能性を議会で問われたのに対し、「それは考慮すべきアイデアのひとつだ」と述べて、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた景気対策として検討する考えを示しました。
イギリス政府はすでに打ち出している、休業した人に手当を支給することなどを盛り込んだ総額4兆円規模の予算措置に加え、17日には企業の資金繰りを支援するため42兆円規模の融資の保証枠を設けるなどの対策を発表していますが、市民や企業の間で先行きへの懸念は根強いままです。
現代の経済対策としては、ベーシックインカムが正解。
原理はマスローの欲求段階説で、今の実体経済の低迷は、生産性はあるが、新たな価値創造が無いというのが、根本原因。コロナはそれを際立たせただけ。
政府は5Gとか言うが、人体への影響を胡麻化し、従来より電波を強くするだけの、量を増やすだけのモノが創造と言えようか?もう、量は質にならない。
市場には生活に必要なモノは溢れているが、自動化と空洞化によって、もはや”労働で賃金を得なければならない”という常識が、消費のブレーキ。
結局、食うため、賃金を得るため満員電車で出かけるから、ウィルスがいっぱい。
コロナウィルスが意味するもの。あくせく働く美徳が陳腐化してしまった。カネがあれば、ぐうたらでも、消費があるだけマシ。ほっとけば、暇人の中から、誰かが何かを発明する。
しかし英国ではベーシックインカムを導入出来ても、日本は無理なんじゃね。
「勤労の美徳」というやつで、「財政健全化」しか言わない、実権を握っている霞ヶ関が、そういう「邪悪な蛇」の信者の巣窟だから。
これは役人個人がどうとかいうのではなく、設計書がそうなってしまっている。憲法と法律の矛盾。設計の問題。
自由民主主義が機能せず、戦前と同質の官僚機構がカラ回りしてる。
構造と経緯は、戦前の財閥というのが解体され、公社が出来た。これが天下り先になって、行くところが足りなくなったら、子会社を作る。カネもそこに回すように、政策誘導。
アメリカの外圧で民営化したら、今度は経産省が活躍。経団連と癒着し、民への天下り。景気が悪くなれば、当然、かんぽの押し売りみたいな事件が起こる。
そもそも外圧の原因も彼らですな。税で得る、カネがあいつらのフォースの源だ、と広く知られている。
もはや日本国民は、老後の年金で天国に行けないのは、確実。
話を戻し、ベーシックインカム。どうせ毎月配るなら、ドコモや楽天のポイントみたいに、利用可能な期限を設けてしまえばいいのだ。受け取るとき、いろんなポイントに変換できるようにしておく。
これは必ず消費に繋がる。刹那に生きることが正しい時代へ。
刹那と言えば、三島由紀夫の「豊饒の海」。三島が自決した理由が解ったような。それまでを全部ぶちこわす、変なエンディングの理由。
彼は、唯識を突き詰めれば、刹那を生きた聡子の選択が、正解だと知った。戦時の価値観で多感な十代を過ごした三島は、気付いたものの、引き返せない。むしろ、自分に正直に刹那に生きたら、自刃になってしまった。
ミシマって、タイムリーなのね。