フラクタルテクニカル

今日はフラクタルな話題です。
歴史の超サイクル
フラクタルって何ですか?というと、自然界にはあるモノを拡大すると同じ図形の集まりで出来ていて、さらにそれを拡大するとまた同じ図形の集まりで出来ている、といった現象が見られます。
幾何学模様を想像してもらうと何の事か分かりやすいと思います。

で、哲学の領域では全てに共通する図形で世の中を見ていけば思考を単純化出来て分かりやすくなるんじゃないか?といった試みに用いたりします。

ところで歴史を180年のサイクルで理解するという

超サイクル理論

というのがあります。

「超サイクル理論」では人間世界は社会・経済・政治の3階建てになっていて、
1時代が発展・衰退する過程というのは、発展段階では社会から改革が始まって経済が発展し、政治が成熟して最高潮を迎え、
衰退期では逆にまず政治が混乱して経済が崩壊し、社会が混乱するという順序を辿り、
その期間は社会・経済・政治の各段階で30年、発展と衰退で各90年、全過程で180年と決まっている、というものです。
で、この180年のサイクルでぐるぐる回りながら時代が次々と切り替わってゆく、と考えます。

時代枠組みそのものは世界での流れと日本での流れがリンクしてるのですが、
たとえば現代日本に当てはめると、今の日本の資本主義のスタート地点は明治維新です。

すると現在、既に経済衰退期の半分以上を過ぎていて、経済崩壊過程の26年目、という事になります。
なので株の暴落や恐慌、

預金封鎖

が起こっても何ら可笑しくはないです。

この理論でいえば経済が崩壊するのは既に予定されていて、東京オリンピックの開催される2020年あたりからは社会が混乱し始める、という事になります。
人間関係も相当荒んでくる事が予想されます。
東京オリンピックからという事は、これから核戦争か原発事故が起きて、マンガのAKIRAみたいな社会が再現されるのかもしれません。

そもそも貨幣というシステム自体、銀行業の生い立ちを考えればいつかは破たんするのは当たり前で、歴史上これまで何度も恐慌が起こっています。

ちなみに先の話題の「分 断統治」の考え方も、いろんなものを分断すると自動でバ カを量産できますから、フラクタルな戦略です。

次に、人類の歴史全体へズームアウトして、無理やり3種類に単純化します。

僕らが生きてる時代は、ツリー状の

帝国主義

です。
ツリー状とはどういう事かというと、通貨発行権やらの既得権を持った連中がトップにいて、その下にその番頭がいて、その下に国家やらがあって、その下に政府、企業、個人といった具合に、下に行くほど頭数が多いので、三角形で表します。
現代は通貨既得権を握った一部の特権階級がほぼ人類全体を支配する状態なので、歴史の最終形態と言っていいでしょう。
僕らは自由なようで自由でなく、透明支配技術により国家の枠組みとか通貨に支配されてますから、本質は帝国主義です。

この帝国主義を歴史の最終形態として過去に遡ってゆくと、
その前というのは村単位とか小さい国同旨がお互い交易し合ってた封建社会というのがあって、ずっと遡ると個人、家族単位で生活してた原始時代になります。

これらを時系列で順番に並べて 

原始時代→封建社会→帝国主義

の、3つの順番と、先の超サイクル理論をミックスして考えてみます。

そうすると、あと34年も経てば国などのルールに縛られずに個人が自由勝手に生活してた原始時代に戻る事になります。
しかしテクノロジーを持ったままで原始時代になるハズなので、以前とは別物の、進化した原始時代と言えます。
ポストモダン
現代思想でいうポストモダンというのも、次に巡ってくる新たな原始時代なのかもしれません。

次に、ズームインして僕らニンゲン一人ひとりにあてはめて考えてみます。

僕らの思考を爬虫類脳(肉体)哺乳類脳(感情)人間脳(スキル)の考え方を使うと、
マズローさんの欲求段階的に3つをを並べると、爬虫類脳の生殖とサバイバルといった底辺欲求が一番底の土台部分で、その上に哺乳類脳の対人関係の好かれたい・嫌われたくないといった欲求があって、一番上に人間脳の論理的思考がある、という事になります。

マズローさんによれば「成功者になるには底辺欲求から先に満たして行け!」という事なんで、僕らはまずサバイバルと生殖の欲望を満たす必要があって、それがないと論理的思考が出来ないというか、時系列では一番後になります。
で、僕らの1日単位の生活で考えても、仕事してたらお腹が減ってラーメン食べたいとか、寝たいとかウンコしたいとかなってしまうので、三角形の上と下をを行ったり来たりしています。
僕もこんな抽象的な話を書きながらも、魅力的な女性を目にするとすぐに「あーエッチしたい・・」と妄想してしまいます。

逆に長期の時間軸を考えれば、あなたがこれからビジネスで成功を手に入れるには、いきなり会社を立ち上げるとか世界の平和とか崇高な事を考えるよりも、下の方から満たして行く、つまり肉体を健康に整えて底辺欲求を存分に満たす事が先、となります。
底辺欲求をマックスに満たすため、最強の肉体を手に入れる方法

ところで、僕らが毎日見ているモノにもフラクタルがあって、
それは

FXのチャート

なのですが、
為替相場というのは、制度的に月足レベルの長期になるとレンジ相場のチャート形状になります。
なぜかというとトレーダーは1つのポジションを建てて決済する流れの中で、必ず売りと買いの両方のアクションを取るからで、
どうせみんな投機目的でトレードやってますから何年もポジション建てて持ちっぱなし、というのは無いです。
なので長期で見ればレンジ相場になるのです。

で、月足チャートを見ると上げて下げると三角形が出来て、下げて上げると逆三角形が出来ます。
時間軸を短期に切り替えても、相場の転換地点には三角形が出現します。
三角と逆三角を重ねると・・・これは関係ないか・・

何のためにFXでフラクタルを考えるかというと、要はチャートの三角形の先端を捕まえる事が出来るようになると相場を制する事が可能なんじゃないか、という話に持ってゆこうとしてるのですが、

・・・
攻略法めいた話はメインサイトに書こう。

ところで、歴史を

人類の起源

まで遡ると、メソポタミアとかエジプトあたりの古代文明に行き着くのですが、
メソポタミアのシュメール文明なんかは考古学者による文字の解読により、3000年前の時点で異常に高度な科学技術を持っていた事が判明しています。
当時既に貨幣の概念もあって、借金に利息を付けたりして金貸しがいたり、どっかのおっさんがビジネスの相手方に対してクレームを粘土板に書いていたりと、
ニンゲンのやってる事は今と変わらないんだなぁ、という感じです。
他にも人類の意外な起源に触れられていたり、過去に遡って調べてゆくとイロイロと興味深い事を発見する事が出来ます。

本日は以上でございます。
物事を図形で考えると手っ取り早く本質に辿りつける、かもしれない?というお話でした。

(この曲の構成も3つに分かれています)