本当は恐ろしいアメリカの思想と歴史

本音と建前を使い分ける、世渡り上手なメインストリーマーは、生来の嘘つき

副島隆彦氏の「本当は恐ろしいアメリカの思想と歴史」という本を読んだ。

政治思想史がある程度分かった人が読めば、理解出来るが、一般には、かなりとっつきにくい本なのだろう。ヨーロッパの貴族は似た名前が多い。例えばフランスのブルボン王朝の成立を説明するのに、アンリがアンリをやっつける為、アンリを利用して、アンリがアンリを殺してアンリが先に亡くなったので、利用されたアンリがフランス王になってブルボン朝を始めたとか、シャルル、カルロス、カールが全部同じ人物とか、なんとか何世の名が飛び飛びで出てきたりと、まず、国王の名前で混乱する。

この本が画期的なのは、近代500年の政治(法)思想が全て、キリスト教プロテスタントとは似て非なる、ユニテリアン(フリーメイソン)と呼ばれる者たちから出てきた事実を、解りやすく解説した事である。ユニテリアンを無理やり単純に述べれば、個人の自由を尊重し、既存の権威の意見に頼らず、「自分の理性で考える」という思想である。
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コロナ発生源批判というブーメラン

ブーメランの原理

他人を批判する者は、批判対象について、自分自身が罪悪感を感じる事が出来るから、批判する。人は、自らが全く認識出来ないものについては、他人を強く批判する事など出来ない。

例えばトランプのロシア疑惑は、批判した民主党ヒラリー・クリントンが、ロシアの原子力企業に、カナダの「ウラニウム・ワン」という企業を売り渡した「ロシア・ゲート」事件をやらかしていた。自分らがやってる事に罪悪感を見出す事が出来るから、敵の弱みが見つければ、容赦なく攻撃出来る。自分の秘密が露見するとは思わなかったのだろう。
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