「復讐するは我にあり」

復讐史観

法律の「自力救済禁止の原則」の起源。新約聖書「(パウロから)ローマ人への手紙」12-19に出てくる。これはペテン。

愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさい。なぜなら、「主が言われる。復讐はわたしのすることである。わたし自身が報復する」と書いてあるからである。

ローマ教会がパウロの言葉を利用し、都合の悪い者を捕まえては、勝手に審判。異端審問で火あぶり。
時代は下り国民国家においては、役人が自分たちに都合悪い者を、理屈でもって捕まえる。どういうトリックがあるのか?日本ではなんと99%確率で被疑者を刑事裁判で有罪に追い込み、懲罰を与える。

国民にはマスコミを上手く使って心理誘導するものの、前後の流れを観察すれば、必ず自分らの税とか罰金、規制によるお仕事確保。新たな立法根拠、利権に絡んでいる。欧米人が日本のオウム真理教死刑囚の執行で日本の「死刑制度」を激しく批判したのは、国家という「利権団体」が信用ならないものだから。欧米市民の教訓。

そもそも「神が復讐する」というのが、おかしな話。

「神が復讐する必要がある」のはどういうことか?神は全知全能ではないのか?何かに失敗したから復讐が必要なわけだろ?

具体的に「誰が誰に復讐」するのか?

ヒントは、ヨハネの黙示録。

5:11
さらに見ていると、御座と生き物と長老たちとのまわりに、多くの御使たちの声が上がるのを聞いた。その数は万の幾万倍、千の幾千倍もあって、

5:12
大声で叫んでいた、「ほふられた小羊こそは、力と、富と、知恵と、勢いと、ほまれと、栄光と、さんびとを受けるにふさわしい」

ここでいう「ほふられた小羊」は誰か?実はイエスのことではない。

聖書の起源は、シュメル神話。
「ヨハネの黙示録」は、神々と呼ばれた旧人類が、敵都市に「恐怖の武器」7発を投下した記録。

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子羊は、イナンナが共に牡羊座の時代の支配を計画していた、マルドゥクに屠られた婚約者。

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ほふられた子羊=ドゥムジ(タンムーズ)

パウロの「ローマ人への手紙」12-19でいう「主」は、イナンナである。

パウロが、イナンナに属した「法の執行権」を、ペテンにより騙った。神を騙ったのである。それが「法の原理」のひとつとして、そのままキリスト教文化圏において「自然法論」に内蔵され、国民国家の法秩序となる。

それをニッポンがサル真似。

神話の話だからと、甘く見てはいけない。「今」の問題にダイレクトに繋がっている。

冒頭の「聖アンと聖母子」の絵。
ダ・ヴィンチは何を伝えようとしたのか?

はやしひろしさんの謎解きビデオ。
「赤ん坊が子羊の頭に短刀を突き刺しているのでは?」と。

手前の女性、「マリア」は顔とベールが血まみれ。
さらに、マリアの後ろの聖アン(マリアの母親とされる)は、どう見ても体格はオトコ。年齢はマリアと同年代にしか見えない。

私の解釈では、登場人物の配置は、こうなる。

In the Dead of “The Last Supper”

ルネッサンス期、教会を、潜入により乗っ取った勢力がいるようだ。
マリアと赤ん坊の、体格の違い。乗っ取った側と、乗っ取られた側、夫々の「知能」と「戦闘力」の差を表わしている。

「オレたちにとってオマエたちを屠ることは、赤子をヒネるようなものだぜ!」

当時のメインストリームにとって「魔女の勢力」は、おっとろしくてしょうがなかったハズだ。
WITCH HUNT、魔女狩りに必死になる。

相手は産まれついてのスパイだから、どこにいるか判らない。どこから何を仕掛けてくるか判らない。摘発に必死。
火あぶりでも屈服しない。やたら「意志の力」が強い。

ヨーロッパは、キリスト教文化。市民革命に至るまで「内心の法」は教会の戒律。文化圏を守るため、教会が必要。よって、乗っ取りをかけた。

バチカンにある松ぼっくりは何か?

その後。神々の戦いは、「法思想の戦い」にスライド。

ニーベルンゲン復讐騎士団

復讐物語といえば、北欧神話の「ニーベルンゲン」に登場する「クリームヒルト」が、イナンナとよく似ている。

1999年以後(ヒトラーだけに見えた恐怖の未来図)五島勉 NONBOOKS

「ニーベルンゲン」とは、古代ゲルマンの恐ろしい伝説の名だ。それを生んだ南ドイツのシュバルツバルト(黒い森)、そこを支配していた神話的な一族の名前でもあった。彼らは族長ニーベルング、不死身の若い英雄ジークフリートを中心に、人類の未来を救う力を持つという正体不明の「宝」を守って、深い森の中で暮らしていた。

ところが、あるとき、人類から未来を奪うため、ブルゴンドという魔族が森に侵入してきた。

彼らは裏切者をそそのかし、魔族の毒矢でジークフリートの背中の1点を射させた。そこだけが、不死身の英雄ジークフリートの、たった1つのウィークポイントだった。不死の泉で産湯をつかったとき、そこにだけ、小さな木の葉が落ちてくっついたからだ(一説では、退治した竜の不死の返り血を全身に浴びたとき、背中の1点だけ残った)。

そこを射ぬかれた彼は、苦しんで死ぬ。

魔族は森の奥の館を襲って「宝」を奪い、ニーベルンゲン一族の大半も魔族の猛毒で悶死する。

だが、かろうじて生き残った彼の17歳の若妻クリームヒルトは、やはり少数だけ残った「ニーベルンゲン騎士団」の若者たちと、たがいの胸を剣で傷つけ、血をすすり合って復讐を誓う。そのため彼女は、「日の昇る東方のアジア王」の前に美しい裸身を投げ出し、ひきかえに協力の密約をとりつけ、アジア軍と騎士団の戦力をあわせて魔族に挑む。

そして何度かの死闘のあと、存亡を賭けた最後の決戦。「ニーベルンゲン騎士団」は猛毒に苦しみながらも、火の剣で魔族を1人ずつ殺す。クリームヒルトも、敵の首領の「魔王」と深く刺し違え、血と炎に悶えつつ息たえる。

かくて双方、全員が滅び、森も炎と毒で枯れ果てる。

同時に空から燃える星が落ち、大地震と大落雷、赤ん坊の頭ほどの雹も降る。あとは焼け崩れ凍りついた死の静寂。何かわからない未来の人類の「宝」だけが、ニーベルンゲンの廃嘘のどこかに、誰にも知られずに埋もれて残るのである。

何か人類の運命そのもののような、残酷で予言的なこの伝説。これをヒトラーはことのほか気に入っていた。

「おお、これがゲルマンだ。未来の真実だ。私が見ている未来と同じだ。古代ゲルマンの伝説の中に、来たるべき天変地異と復讐の大戦が暗示されているのだ!」

総統本営や山荘のパーティで、たまたまこの伝説(ニーベルンゲン伝説)の話が出ると、ヒトラーはこううめいて拳を震わせ、側近たちが恐れるほど興奮することがあった。オペラではもっと興奮した。彼が好きだったワーグナーのオペラに、この伝説から取った『ニーベルングの指環』という3部作があるが、彼はこれを当時のドイツ楽壇のスターたちに命じて何度も上演させ、全てが滅びる幕切れが来ると必ず叫んだ。

「そうだ、ブラボー、みんな死ね! そして復讐に甦れ! ナチは不死鳥、私も不死鳥だ! 民族の血の怨みに選ばれた者だけが不死鳥になれるのだ!」

ナチスは「復讐プロジェクト」。

ヒトラーの予言。当時存在していなかった「イスラエル」という国名を、ヒトラーは予言で口にした。
人類の中から進化した「神人」が支配する2039年。なぜかケネディ暗殺の真相が全て明かされるのも、同じく2039年。
今明かせば「お前らは悪魔だー!ギャー!ギャー!」と感情的になる真相も、進化した”神人”ならば、「当時は人類も未熟だったし、しょうがないよね!」で納得してしまうのかも?

ヒトラーは「目を合わせていられないほど苛烈で恐れを知らぬ人物」と実際に会い、人類の進化を確信したという。

ついでに。ISISと呼ばれた、テロ集団。
落合莞爾氏のインペリアルアイズで、ISはナニによるソレという「なんじゃそれ?」という話があったが、エジプトのISIS(イシス)の物語も、テーマは「復讐」。

シャーマンのブルース§10「BLACK MARIA」

そういえば、霞が関駅にサリンを撒いたとされるオウム真理教は、自分らのことを「ほふられた小羊」って呼んでたっけ。処刑しちゃったね。

いつかサル達が気付くか?まぁ無理でしょうな。

南無。